
建設発生土について解説する記事になっております。
建設発生土とは、言葉のとおり「建設工事によって発生する土砂」のことです。
例えば、山を切り開いて道路を整備することとする場合、山を切り開くために山の掘削が必要になります。その掘削により発生した土砂などが建設発生土になります。
建設発生土には下記の種類があります。

表に示すように、建設発生土には4種類あり、それぞれの区分はコーン指数によって判断されます。
コーン指数とは、地盤の強さを表す指標であり、建設機械のトラフィカビリティ(走行性)の判定に用いられます。
基本的に第1種、2種はそのまま使用することが可能ですが、第3種、第4種の利用については土砂改良が必要になることが多いです。
例えば、河川堤防に使用する土砂は河道掘削土砂を使用することが多いのですが、そのままの使用は難しいため、有機物などを分別したのちに、粒度分布の調整のため、土砂改良を行います。
河川堤防に使用する土砂は透水性が高くてはいけないため、砂質土と粘性土を混ぜ合わせ粒度を調整します。
また、建設発生土には産業廃棄物が含まれる可能性があるため、使用する際には適切な管理と処理を行う必要があります。
産業廃棄物を適切に処理しない場合、人体への健康被害や地下水汚染等の環境問題を引き起こす可能性もあります。これらが判明した場合、産業廃棄物処理法によって処罰されることもあります。
建築・建設の現場においては、土砂の余っている現場と土砂を必要としている現場で調整し、土砂を有効活用し工事が進められております。
その取り組みは、公共事業や民間工事でのやりとりも行われるようになってきており、今後の建設発生土の有効活用が見込まれることでしょう。

土はどの現場でも必要だから需要と供給を意識して配土計画を立てる必要があるよ!
コメント